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マネー

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サッカーワールドカップカタール大会はこれまで6月から開催されていたが、灼熱の中東で行うために異例の11月からスタートする。
日本代表は先月に出場を決めたのだが、一時はプレーオフ圏内さえ入っていなかったが、得点力は相変わらず少ないながらも手堅い守備力が実を結び、何とか勝ち抜けた感がある。今回の最終予選はこれまでで1番肝を冷やしたのではないだろうか。
出場は決めたものの、32カ国の組み合わせを見てみると日本はスペイン、ドイツといったW杯優勝経験国と同じ組となり、巷では早くも予選敗退ムードが漂っている。冷静に考えても、どんなに日本贔屓にしてもこの組み合わせは脅威であり、勝ち点すら奪えないのではないかと思うのである。本番まで約半年の間で何処までチームを仕上げられるのかが問われる。
出場32カ国とはいえヨーロッパ予選を勝ち抜いてきたチームはどれも兵揃いであり、この中にはユーロ選手権覇者のイタリアやポルトガルといった常連国でさえカタールの地を踏めないという現実は過酷なヨーロッパ予選の現実を表している。
サッカーファンからすれば国の名誉をかけた真剣勝負の舞台にこれ等の強豪国がいないのは寂しいが、次回以降の大会から出場枠が増えるとの話もあり、もしそうなれば大会そのものの肥大化やレベルの低下が課題となる。出場枠が増えることで恩恵を受けるのは全ての各地域の予選国だろうが、世界で一番楽な予選地域とされるアジアに限っては恩恵どころか、今後のサッカー競技のレベルが下がるのではという懸念がある。
現在のアジアからの出場枠は最大で5あるのだが、これから更に6〜8へと広げた場合はこれまで最終予選であと一歩及ばなかった中東の国々や東南アジアの国、中央アジアの国にもチャンスが出てくるのである。そうなるとこれまで比較的順当に勝ち抜けてきた韓国、イラン、日本等のアジア上位国は更に楽してワールドカップに出ることが可能となるため所謂「ユルイ」チーム体制となるのではないかと思うのだ。
こんな状況で勝ち抜けた国と、常にハイレベルの戦いをして勝たなくてはならないヨーロッパの国々が本番の大会で相成れば結果は自ずとしれたものである。
ワールドカップはオリンピックを凌ぐ世界一の大会である。FIFAはその巨額のカネと地位や権利を持ちすぎたために純粋なサッカー大会から金儲けに移行さてしまったのかもしれない。オリンピックがそうであったように、国際スポーツは健全でかつスポーツ途上国の発展に務めるべきだと思うのだが、21世紀以降になってこのような儲け主義が横行しているのは残念だ。
by water-ringo | 2022-04-21 07:22 | 日々雑感
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